コンパ・・・44氏


高校卒業間近、僕は地元の大学に進路が決まっていた。

そんなある日、街で偶然１コ上の恵美先輩に会った。
僕　「あ！恵美さん久しぶり！」
恵美「あぁ〜！○○くーん！久しぶりぃ！」
恵美先輩は僕の進学する大学に行っている。
僕　「俺も恵美さんと同じ大学行くことになったんだよ。」
恵美「ほんとにぃ〜？またヨロシクねー！」
恵美先輩は高校時代よりちょっとだけ色っぽくなっていた。
だだ、大学生活も楽しそうだ！だ、大学といえばコンパだ！！

僕　「恵美さんコンパしてよ！大学といえばコンパでしょ！」
恵美「入学したらね！」
僕　「えぇ〜、今したいぃぃ！」
恵美「もぅーわがまま言わないの。人数集まったらしたげるね。」

冗談で言ったので、大学生が相手してしてくれるとは思ってなかった。

数日後。

恵美「もしもしー？○○くん？コンパ出来るよ！！」
僕　「まま、マジで！？うお！！高校生としてくれるんだ？」
恵美「うん！年下がいいって子が結構いるんだぁー。」
うお！！まじっすか！？や、やったぁー！！
恵美「え〜とね、４人集まったからぁ……。」

ほ、ほう！！たた、楽しみだ！！

次の週の金曜日。コンパ当日！
恵美「おつかれぇ〜！」
僕　「おつかれ！」
僕らは居酒屋に集合した。うお！か、かわいい人がいる！！
僕　「はは、はじめまして！○○ですヨロシク！！」
とりあえずみんな自己紹介をした。
友里「友里です。よろしくー！」
ゆゆ、友里さん！！かか、かわいいぃ！！
そしてコンパは始まった。ぼ、僕はもちろん友里さん狙いだっ！！
僕　「友里さんホントに年上？年下っぽいね。」
友里「ほんとにぃ？うれし〜。」
友里さんは童顔でオヤジ受けしそうなタイプだ。そして僕のタイプだ！！
僕　「友里さん飲まないの？」
友里「私飲めないし、車だし。」
えぇ！の、飲んでよ！！酔わして…っていう作戦はダメみたいだ。
なにより僕は酒が弱い！

コンパは盛り上がり、友里さんとも仲良くなった。

友里「○○くんっておもしろいねぇ。」
僕　「はははっ！そう？うははは！」
僕はもうすっかり酔っ払っていた。

恵美「あぁ〜、楽しかった！今日はこれくらいで終わろっか？」
なな、何！？もう終わるのか？もっと遊びたいぃ〜。
すっかりいい気分だった。ふらふらだ！

友里「○○くん！送ってってあげるよ！私車だから。」
うおお！！まま、まじか！？ちゃ、ちゃあぁぁんす！！
僕　「まぁじでぇ〜、よろしく〜！」

車内で友里さんと二人っきり。ドキドキドキドキ
どど、どーしようか？ななな、な何とかこのままホホホホテルに！！
僕は回らない頭で考えた。
名付けて！！「送られ狼作戦」！！

友里「○○くんちって、どっちの方？」
僕　「ん〜とね、あ、そこ曲がって。」
友里「は〜い。」
僕　「このままどんどん行ってー。」
友里「？？」
僕　「あ〜、あそこだ。多分あそこが俺の家。」
友里「えぇ〜まじでぇ（笑）」
僕　「うん。中まで車で入っていいから！」
友里「○○くんて、お城みたいな家に住んでんのねぇ（笑）」
うおお！！ゆ、友里さんものってきたぁぁ！！ホホホ、ホテルイィィン！！
僕　「あ、２０１号室が俺の部屋だから。ふらふらだから部屋まで連れて行ってぇ。」
友里「はいはい（笑）」
ききき、きたぁぁぁぁ！！！やった！やったよ！！

ドキドキドキドキドキ
部屋に入ったが、ききき、緊張してきた！！やばい！！
それに僕はもうふらふらだ！！
友里「○○くん大丈夫？ふらふらしてるよ？」
僕　「だだ、大丈夫だよ！」
ももも、もう我慢できないよ！！大丈夫じゃないよ！！ヴィンヴィンだよう！！
友里「あ、私シャワー浴びてこよー。」
えぇぇ！？はは、はやく！！はやくしよーよ！！

ドキドキドキドキ
僕はベットに転がって待った。
うお！！やばい！！ききき、緊張する！！
酔いのせいで、ふぅ〜と意識が遠のく。ね、寝ちゃいかん！！

友里「○○くーん！」
「！！！！！」
うお！！
ああ！！ねね、寝てたのか！？いかん！！
よよ、よ〜し！！やるぞぉ！！

「！？」
友里さんが身支度を整えてる！？
ええええぇぇぇぇぇ！！！！？？
ももも、もしかして！！ああ、あ朝ぁぁ？？
友里「よく寝てたねぇ〜（笑）」
ええええぇ！？ややや、やってないのか！？ばば、馬鹿か僕はぁ！！！

僕　「ままま、まだ時間あるでしょ？？こここ、これからでも…ね！！」
友里「ふふふ。だぁめ！」
えええぇぇ！！起こしてくれてもよかったじゃあぁぁぁん！！

僕はふて腐れてホテルを出た。
友里「じゃぁまたねぇ。」
僕　「……。」

その日の夜、恵美先輩から電話があった。
恵美「もしもしー？友里に持ち帰られたねぇ。」
恵美「ヤッたんでしょぉ？あの子すぐ連れて帰っちゃうから。」
いや。恵美さん。それがヤッテないんすよね。
僕　「いやいや！ははははっ！」
恵美「はははっ！」

大学生は怖いと思いました。