告白・・・m・m氏


高校時代(3年前)のお話です
当時、好きな人がいました
中学→高校と付属の学校だったので
中学3年から同じクラスだった男の子でした

私は中学から部活は柔道をやっていました
もちろん、高校に入学してすぐに柔道部へ入部しました
中学時代の部活の女の先輩もいましたし
柔道を続けたいと思ってたからです
少ないながらも何人かは女の部員もいて、とても練習しやすい環境でした

と、高校でも同じクラスになれた彼(K君)がなぜか高校で柔道部に入ってきました
私は同じクラスになれただけでも嬉しかったのに
その上、同じ部活だなんて狂ったように踊りたいほど嬉しかったです

K君とは同じクラス、同じ部活と顔を会わせる機会が多くなり
必然的にだんだん仲良くなってきました
一緒に乱取りなんかもしました
K君は初めは本当に素人でしたが、みるみるうちに柔道が上手くなってきました
最初は力や体力ではかなわなかったけど、中学時代から鍛えた技で
K君をポンポン投げてたのですが、だんだんほぼ対等の勝負になるようになってきて
K君が柔道を始めて2ヶ月、ついに全く敵わなくなってしまいました

その頃からでしょうか
私とK君は部活が終わった後に秘密の自主練習をやるようになってきました
力では敵わないまでも、技ではまだ一歩も二歩も先を歩んでた私は
技の型をじっくりとK君に教え
逆にK君は、私が倒れるまで乱取りの相手をしてくれました

こうして、私もK君もどんどん柔道が上達してきました

毎月1回、近くの高校との練習試合がありました
練習試合といっても、2校の関係はとても因縁深く
両者ともここぞとばかりに必死に勝ちに行くような
本当に「真剣勝負」が行われるような、そんな試合でした

先鋒に選ばれたのは・・・K君でした
努力の成果もあり、部内でも先輩に引けをとらないほど強くなった彼は
なんと4人抜きを果たし、ついに一人で相手の大将まで引っ張り出してしまいました

・・・結果は棄権でした
卑怯にも相手の大将は反則攻撃のオンパレード
最後には力任せの反則技でK君の腕を骨折させるくらいでした
全治一ヶ月・・・それがK君の怪我への診断でした

3日後、部活が終わり、道場の掃除をして
着替えて帰ろうとしていた私の前にK君が姿を表しました
その姿は腕にギブスをはめ、首から吊り下げて
とても痛々しい姿でした

道場の壁際に座り込み、ぽつりぽつりと話し始めました
「・・・練習に付き合ってやれなくてごめんな」
「ううん、怪我してるんだもん、しょうがないよ」
「・・・」
「でも、酷いよね なにもあんなにすることないのにね
K君は必死に戦ってたのに、卑怯だよ」
「・・・」
「怪我の具合、どうなの? 早く治してまた一緒に頑張ろうよ!」
「・・・なぁ、前に聞かれた『俺が柔道部に入った理由』まだ話してなかったよな」
「そうだよ、いくら聞いてもその度に誤魔化されて・・・ねぇ、なんでなの?」
「・・・mがいたから・・・」
「・・・え?」

「m、中学の頃に言ってたよな『強い男の人が好き』って」
「・・・う、うん・・・でも、どうして・・・?」
「・・・俺、勉強は出来たけど、正直運動は苦手だった」
「・・・え?そうだったの・・・?いまではとてもそんなには見えないけど・・・?」
「・・・そうだったんだ、筋肉もなかったし、体力も無かったし」
「・・・」
「そんな弱い自分を変えたくて・・・mの理想の男になりたくて・・・」
「・・・え・・・なんで・・・?」
「俺、mの事が好きだったんだ・・・中学の頃から、ずっと・・・」
「・・・そんな・・・そんな事初めて聞いたよ・・・」

「だって、いま初めて言ったんだもん・・・(w)」
「そ、そうだよね(w)」
「・・・」
「ど・・・どうしたの?」
「でも、この前は恥ずかしい所を見せちゃって・・・
頑張ったんだけど、勝てなかった・・・・」
「だって・・・あれは相手が・・・」
「そんなの関係ないよ あれは卑怯な手段に負けたんじゃない、自分に負けたんだ」
「そ・・・そんな・・・」
「ごめんな・・・強い男になれなくて・・・」
「そんな事無いよ・・・K君は十分強いし、かっこいいよ」
(・・・・10分くらい、双方無言)
「それにね・・・」
「・・・え?」
「実は・・・私・・・私もK君の事が好きだったの・・・」
「・・・」
「最初はね、ただちょっと興味があっただけだったのかな・・・?
でもね、頑張って練習してるK君、必死になって練習してるK君、
苦しそうな、でも楽しそうな顔で練習してるK君・・・
気が付いたら、もうどうしようもないくらい好きになってた・・・」





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