失禁・・・二等兵氏


あれは剣道部で高校2年生のとき・・・

35度の灼熱+蒸し暑い体育館+分厚い胴衣と防具と面
で皆がふらふらになっていた。
うちの部は部員が少ないので男女合同(男3、女6)で練習していたので
体力のない女の子はふらふらになっていた。

みんな汗だくだくなので、胴衣も汗でぎとぎと。
で、その後みんなでシャワー室にいったんだが(勿論男女別)
大好きなYたんだけなかなか入ろうとしない。
他の女の子がシャワー室に入っているのに、胴衣のまま入口でつったっている。

(合宿中のことね)
なんかふらふらしているので、シャワー室にはいろうとしていた俺は
「どうしたの?」と声をかけると、突然Yたんが壁に倒れた!
「熱射病か!?」とおもって驚いて近づくと、目がモウロウとしていた。
不運なことに(幸運な事に)、俺とYたん以外は顧問も含めて全員シャワー中。
廊下にねかせておくわけにはいかないので、近くのロビーのソファーにねかそうと
抱きかかえた。 そうすると、抱き上げた衝撃で目覚めたのか
「大丈夫だから・・」という。けど、降ろしたらまた倒れたので
部屋にある冷えたポカリを飲まそうと、自分達の部屋まで抱いていった。

部屋について寝かせて、冷たいポカリを冷蔵庫からとりだして渡すが
意識はもう朦朧としていて、手に取るんだけど上手く飲めなくて
胸にドバーってこぼしてしまった。ポカリは砂糖がはいっているのでべとべと。
「ああっ これは重傷だ!」と思い、自分だけでは対処できないと判断して
別の部活の顧問に助けをよびにいこうと思ったら、「まって、大丈夫だから・・」と
かぼそい声でいう。「けど・・」といって行こうとすると、

女子の部屋の冷蔵庫に冷凍パッキンが入っているから、それをもってきてくれと言われた。

もってくると、それをYの頭にのせ、もう一つは胸元にいれた。
(これだけでも美味しいのだが)

すると、冷たさに心地よさを感じたのか、突然「じゃああー」という音が!
人間、意識がモウロウとすると何が起きるかわかりません。
Yたんは失禁してしまいました。
流石にこれで完全に意識が目覚めたようであるが、白い胴衣の袴は
あきらかに汗でない水分で濡れて、男の子の部屋の畳もおしっこで濡れてしまった。

絶句するYたん。

さあ大変! 胸にポカリ、袴におしっこ。
自分は悪い人間ではないので、自分の手拭で畳をふきました。
Yたんの目には涙が浮かんでいます。

「えぐっ・・えぐっ・・ごめんなさい・・」
「きにしない」
「本当に・・本当に誰にもいわないでね・・」
(ここで電波を受信した俺)
「うん。全部拭かしてくれたら誰にもいわないよ(笑)。さあシャワーいっといでよ」
(ここまでは冗談のつもりでした)
「え・・・?」
「さ、はやくいってきなよ。階段の所ですれちがうと体裁悪いよ」
「・・・・・」

「じゃあ・・拭いて・・ください・・・」
「はぁ?」(嘘だって! マジかよおい!)
「私の手拭、使っていいから・・」
「い、いや・・ふく・・って・・あ、いや」
「・・・・・・」
ドキドキ  ドキドキ
よーし 本当に拭いて(触って)いいんだなーと手を伸ばしました。
足首まである袴の下からそっと手をのばすと、袴の中の熱気が伝われます。
あと少し・・あと少し手をのばせば・・・

その時ドアがあいて、
「あれ? 遠藤先輩なにやってんんすか!! 連れ込んで!!」
「ビクーーッ!!」(Yたん:ビクーッ!!)
シュタタターー!(熱射病なのに精神力で女子の部屋へ走り去るYたん)

幸い畳はすでにふいており、臭いは男達の汗のほうが強烈だったので目立ちませんでした。
はぁぁぁ・・・あと少しだったのに・・という青春の思い出。
つまんなかった?(笑) ごめんね

結局、俺の善意がつたわって合宿の終わりの夜、
二人は非常階段の所で蚊に十数カ所さされながらも語り
最後にはキスをしておぱーいもんで、その後8ヶ月つきあうことになりました。

失禁がきっかけとは、人生なかなか味わえない貴重な出来事でした。

どうだ あまずっぱくて いいお話だろう!
俺のは現実だ!
だいたいからして、これが校高レベルなのさ。

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